香り文化の定着 [アロマテラピー検定問題]
アルコールの発見:12世紀頃アルコールが発見される。そのアルコールを利用して作られた有名な抽出液が2つある。
1、ハンガリアンウォーター:ハンガリー王妃の水
14世紀、ハンガリーの王妃エリザベート1世が、手足の関節が痛む病(リウマチ?)に苦しんでいる時に、僧院から献上された痛み止めの水。
別名「若返りの水」と呼ばれ、ローズマリーが主成分。
70歳を過ぎた王妃にポーランドの王子が求婚したという逸話も。
2、ケルンの水:香水の元祖
17世紀イタリアのフェミニスという理髪師が、ドイツの町ケルンでオーアドミラブルを発売し、評判になる。後に「ケルンの水」と呼ばれ香水の元祖といわれている。ケルンの水はフランス語読みで「オーデコロン」と呼ばれ、甥によって1742年に登録商標となった。
貴族における香水:ヨーロッパ王侯貴族の間では香水や香料が流行した。特に、フランスのプロバンス地方グラースの町ではルイ14世が香水産業を奨励したため大流行となった。当時は香りつきの手袋が主流。やがて液体の香水へと移り変わっていった。
16世紀に活躍したイギリスのハーバリスト:
ジョン・ジェラード:植物学者。
ロンドンのホルボーンに薬草園を作った。「本草あるいは一般の植物誌」を著した。
ニコラス・カルペッパー:医師、占星術師。
自然のままの薬草を使うことや、自分の健康は自分で守ることを提唱。著書は「The English Physicians」ハーブと占星術の本。
ジョン・パーキンソン:博物学者。
チャールズ1世に仕え、「広範囲の本草学書」を書いた。
大航海時代の幕開け:十字軍の遠征後、スペインやポルトガルなどの大国が現れ、香料や香辛料を求めて動き出した。特にコショウは防腐作用があり大変貴重なものだった。