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アロマテラピーの登場から現代まで [アロマテラピー検定問題]

19世紀になると、植物から有効成分だけが分離され、合成できる技術が発達したため薬品が作られるようになった。化学の進歩とともに、精油のかわりに人工的な化学物質が使われるようになり、ハーブ医学は一時衰退していったが、20世紀に再び見直されるようになった。

各国におけるアロマテラピー

フランス:メディカルアロマテラピー主として精油を薬として用いる方法が研究され、精油の内服も医師によって行われている。

ルネ・モーリス・ガットフォセ(1881~1950年):化学者、調香師。
アロマテラピーという言葉を造った人。特にラベンダーの多様性に関心を寄せ、研究中に負った火傷をラベンダー精油によって治療した経験からさらに深い研究をするようになった。

ジャン・バルネ(1920~95年):医師、軍医。
精油の持つ殺菌、消炎などの薬理作用の研究をおこなった。第二次世界大戦などに軍医として従軍し、負傷した兵士を精油から作った薬剤で治療することによりアロマテラピーの呪術的なイメージを払拭した。

イタリア:精油の心理的効果についての研究が盛ん。

ジュバンニ・ガティー:医師。
1920年代、精油の心理的作用およびスキンケアに関する研究で大きな業績を上げた。

レナード・カヨラ:医師。
1930年代、ガディー同様の研究を行う。

パオロ・ロベスティ:大学教授、植物誘導体研究所長。
1970年代、柑橘系の精油が精神治療剤として有効であることを発見。うつや神経症に効果があり、世界初の香りの精神科への応用とされている。

イギリス:ホリスティック・アロマテラピー。
ホリスティックとは「全体の」「包括的な」という意味。体の一部に起こったトラブルを部分的にとらえず、全体としてのバランスを考えることを重視した。

マルグリット・モーリー:オーストリアの生化学者。
東洋の伝統的な医学や哲学をもとに、精油を用いた独自のマッサージ法を考え出した。1961年、「ル・キャピトル・ジュネス(最も大切なもの…若さ)」を著し、美容分野で権威のあるシデスコ賞を受賞。

ロバート・ティスランド:アロマテラピー研究家。
イギリスのホリスティックアロマテラピー界のリーダー的存在として活躍中。アロマテラピースクールを設立し、専門家の育成に努めた。また、著書に「The Art Of Aromatherapy(芳香療法の理論と実践)」がある。
日本のアロマテラピー業界発展に大きな影響を与えた。

日本:1980年頃からアロマテラピーに関する翻訳本が出版され始めた。ジャン・バルネとロバート・ティスランドの二大著書が業界の発展に大きな貢献をした。1990年頃から、スクールが出来始め、メディカル・アロマテラピーも注目されはじめ、補助的に医療の現場でも取り入れられている。
1996年、日本アロマテラピー協会が設立され、非営利団体として活動していたが、2005年4月、環境省所轄の法人認可を受け、あらたに(社)日本アロマ環境協会が発足、活動が引き継がれ国際的な団体として活動している。

鳥居鎮夫:東邦大学名誉教授。
香りの心理的効果についての研究、随伴性陰性変動(CNV波)と呼ばれる脳波を用いた研究で有名。


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